地域活動
2011年の東日本大震災発生直後、米軍と自衛隊は「トモダチ作戦」として共に東北地方の緊急人道支援を行いました。
トモダチ・イニシアチブ
その協力と友情の精神に基づいて米国と日本は「トモダチ・イニシアチブ」を立ち上げ、現在、教育や文化の交流、リーダーシップ・プログラムを通じて両国の次世代リーダーの育成に向けて投資をしています。「トモダチ」は東京の米国大使館及び日米カウンシルが牽引し、日本政府、日米の企業や組織、個人によって支援されています。ノースロップ・グラマンも「トモダチ・イニシアチブ」の支援者として、米国の「トモダチ障がい者リーダー育成プログラム」のスポンサーを勤めています。マサチューセッツ大学ボストン校で開催される、リーダーシップと自己表現能力の育成を目的としたこの5か月のプログラムでは、障がいを持つ日本の若者が次世代のリーダーとなるべく訓練を行います。
STEM教育
スペース・キャンプ
ノースロップ・グラマン財団は、米国アラバマ州ハンツビルのスペース・ロケット・センターで行われるスペース・キャンプに日本の中学生と教師が参加する奨学金を提供しています。2017年は富山県の生徒2名と教員1名が、2018年は青森県、静岡県、東京都から計7名の生徒と3名の教師がスペース・キャンプに参加しました。キャンプ期間中、生徒はロケットの制作や発射、宇宙飛行士訓練シミュレーターの体験、スペースシャトル・ミッションのシミュレーション等、様々な活動に参加し、教員は授業においてSTEMコンセプトを活用する方法について学習する教育者向けのスペース・アカデミーに参加します。
「Into the Unknown」
2017年、ノースロップ・グラマンは、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) プログラムを、レクチャーやドキュメンタリー映画「Into the Unknown」の特別試写会等を通じて日本国内に紹介しました。このドキュメンタリー映画は、教員や生徒、科学愛好者向けにノースロップ・グラマン財団によって製作され、ハッブル宇宙望遠鏡の革命的な後継機となるNASAジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が作られるまでのストーリーを描いています。このプログラム・ツアーは学校、大学や博物館において開催され、当初は神戸や京都等関西地域において、その後、東京、相模原、つくば等関東地域に移って実施されました。
国際海上ロボット・コンテスト
ノースロップ・グラマンは、2016年及び2018年、国際海上ロボット・コンテストのスポンサーとしてグローバルなSTEM教育の支援を行いました。コンテストには世界各地から大学生のチームが参加し、高性能の自律式水上船を開発し試験を行いました。日本から参加した大阪大学のOUXTチームのシステム開発にはノースロップ・グラマンのエンジニアがアドバイザーを勤めました。
CYBERSAKURA
ノースロップ・グラマン財団は、将来のサイバーセキュリティ人材育成を目的としてAFA(米空軍協会)が中高生向けに開発したCyberPatriotプログラムを支援しています。CyberPatriotは米国外でも開催されており、イギリスのCyberCenturion、カナダのCyberTitan、オーストラリアのCyberTaipanに続き、2021年度には非英語圏では初となる日本でCyberSakuraが開催されました。ノースロップ・グラマンはスポンサーとして本大会をサポートしています。第1回CyberSakuraには、全国から24チームが参加し、2022年3月に福井県鯖江市で行われた決勝大会にはオンライン予選を勝ち抜いた3チームが出場しました。
ノースロップ・グラマン・ジャパン代表のオム・プラカシュはビデオメッセージで、「(ウクライナで起こっていることの)多くがサイバー空間で起こっており、皆さんが今挑戦していることともつながっています・・・みなさんの挑戦には重要な側面もあることを覚えておいてください。将来みなさんは日本を守るという任務に携わるかもしれません」と、昨今の世界情勢に見る本大会の重要性を伝え、参加者を激励しました。
第1回CyberSakura決勝大会を制したのは奈良工業高等専門学校から参加した「チームたけのこ」です。